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【地球ことば村・世界言語博物館】

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世界の文字

ホジャ文字 Khojki,Khojiki


A manuscript of a Ginan [Pir Shams from Mahan / Public Domain / 出典]
南パキスタンのシンド,インドのパンジャーブ州などのホジャ共同体によって専ら使用されたホジャ語を表記するための文字。主にシーア派教徒が用いる宗教書に使用された。ホジャ文字はイスマーイール派教団によって現在もまだある程度使用されている。

ニザール・イスマーイール派の伝統によると、ホジャ文字はイスマーイール派宣教師 Pir Sadardin によって作成された。ブラーフミー文字の系統に繋がるホジャ文字は,16 世紀にランダ文字から派生し,1737 年頃に初めて文献に登場した。20 世紀に入り,ホジャ文字のための金属活字が Laljibhai Devraj によって作成され,多くの本と石版が発行されるようになる。 Khojki という名称は,ペルシア語の「マスターの」を意味する。 [1]

文字構成

母音字

母音字と,母音記号は下記のとおり。鼻音を表す記号アヌスバーラ(U+0059)は,文字の上に付加して示す。子音は,そのままでは,常に母音 a を伴っている。そのため子音だけを表したいときはヴィラーマという特別な記号(U+002F)を付加したハランタ形を用いる。

子音字

ヌクター(U+0051)は,主にアラビア文字と音を表す際に用いられる記号である。次に例を挙げる。

テキスト入力

サンプルテキスト

出典:Anshuman Pandey “Final Proposal to Encode the Khojki Script (3.37 MB) ” p. 24.

文字コード

フりー・フォント Khojki Jiwa の文字テーブルは下記のとおりで,配列は英語キーボードに準拠する。詳しい入力方法は 多言語環境の設定 を参照。

関連リンク

[最終更新 2021/04/10]