特集 2008年は国際言語年!
資料:国連プレスリリース
2007年5月16日
国連総会 GA/10592
国連広報部・ニュースおよびメディア部門 ニューヨーク
第61 国連総会
総会 第96回会議
国連総会 2008年国際言語年を宣言
多様性を保持した統合と国際理解を促進するために
国連総会は今日(註:2007.05.16)の午後、2008年国際言語年を宣言した。これは、真正の多言語主義が、多様性を保持したうえでの統合および国際理解を促進するとの認識に基づくものである。
また、この総会は満場一致で、国連が全世界的に言語と文化の多様性を促進、保護、保存する手段として多言語主義を追求しつつ、国連の6公用語(アラビア語、中国語、英語、フランス語、ロシア語、スペイン語)の平等の重要性を強調した。
この点に関して、総会は国連総長に対して全ての言語サービスに同等の扱いがなされ、同等に有利な労働環境と資材が与えられることの確認を求めた、また、重要な過去の全国連資料の国連ウェブ上の公開(6の公用語による)を緊急に完遂することを求めた。
さらに、総会は、英語使用と他の5公用語使用との間の不均衡をなくすことを目的として、国連広報部門の全ての活動で全公用語が適切に使用される重要性を強調した。
この決議(A/61/L56)を採択する際、フランス代表は、この文言は多言語主義への「全地球的」なアプローチを確保し、国連における多言語主義の合理的見解を促進すると述べた。これは国連の日常業務における多言語主義の原則の遵守と、(国連史上初めて)受益国の地域言語への技術援助提供とその習得のもと重要性を強調するものとなろう。
チュニジア、アンドラ、ロシア連邦、ルーマニア、セネガルを含む発言者たちは、国連の中での多言語主義は国連の活動を豊かにするために役立つと強調した。言語の多様性は文化の多様性の基盤である。言語の多様性保持の問題に適切な注意を払うことなしには、国連の実際的な活動における増大する加盟国の調和的な協力は不可能であろうと。
電子機器による多言語主義に関する国連広報部門の活動、同様に地域諸言語による情報発信に関する国連広報センター(UNIC)の活動を評価すると発言があった。複数の発言者が、多言語主義についての次の決議は平和維持活動における言語の多様性の必要性について明確な言及を希望すると述べた。
総会では、この決議の結果が示唆するいかなる資料も、決議の実施に関する第63回総会の席上、国連総長報告の中で言及される旨報告があった。
(以下、別議案につき省略)
2007. 05.16
国連総会 GA/10592
訳:地球ことば村