バイリンガルとしての国際的責任と貢献
言語とは一体なんでしょう? そして文化とは? 私は人類が作り上げてきた貴重な「財産」だと思います。3月30日の市民フォーラム「バイリンガル」に参加して、はじめの立川談四楼師匠の落語を聞いた時、日本人がどんなに言語文化に恵まれているかを実感しました。台湾では戒厳令のため、1990年あたりまで地方の小学校では方言を話すのが禁止されていたからです。それが原因で地方出身の若者たちでさえ方言を話せなくなりました。落語を通じて、改めて日本の言語文化の奥深さと精緻を実感し、言語文化の伝統を守ることの重要性を身に染みて感じました
国際経済には「モノ」「カネ」「ヒト」の貿易があります。EUのように経済統合を深化させた結果、「ヒト」の移動が一番難しいということが言われるようになって来ました。それを妨げているのは、正に文化と言語だと思います。
しかし、「言語」は目的ではなく一つの道具と考えてはどうでしょうか。言語を使って、お互いの文化に触れ合い、理解し合い、より良い国際社会、日本、アジア、世界にすることこそが目的ではないでしょうか。
バイリンガルとして身に着けた語学能力と前向きの勇気、そして国際的人間関係を生かし、より良い国際社会造りの架け橋としてのバイリンガルの責任と貢献をプラスに評価するべきじゃないかと、改めて実感しました。
《張國益、学生、中国と日本語のバイリンガルとして育つ》