多国籍プチフェスタにことば村が参加
さわやかな秋晴れの10月7日(日)、東京都夢の島公園で開かれた「多国籍プチフェスタ」(東京スポーツ文化館・東京都教育委員会主催)に、はじめてことば村が参加しました。
この催しは去年から始まり、在日外国人と日本人の交流、異文化理解を目的に、スポーツや展示、食べ物の販売などで一日楽しく過ごすプログラムが組まれています。
ことば村は展示とパネルディスカッションで参加。ことば村ブースに3台のパソコンを持ち込み、アフリカやオセアニア、アジアなど世界のことばを音で聴き、世界地図上で、どこのことばかを当てるクイズを実施。来場者、とくに子どもたちが、きいたことのない言語の音にとても関心を持って、楽しんでくれました。壁面には、世界の文字で書かれた平和・共存のメッセージ。チベットやアラビアの文字にも多くの関心が集まりました。
パネルディスカッションは、中国・タイ・ウズベキスタンの3人の留学生を迎えて「日本で暮らしてここが困る・日本語のここが困る」をテーマに話し合いました。「いいです」ということばがNOになることをしらずに失敗したこと、日本の時間の刻み方が早く、正確で、ストレスを感じること、電車の中や町が静かでときどきさびしくなること、などなど・・・。故国を離れてすんでいるひとたちの心に触れて、日本人としてどう接したらいいかを教えてもらいました。客席からも質問が飛び、私たちにはあたりまえのことを改めて見直す機会になったようです。締めくくりに、民族楽器の演奏家・丹菊智花さんがアイヌの弦楽器・トンコリを演奏。「狐の声」など自然を描写したやさしい音色を聞かせてもらいました。
ことば村のお隣は中東文化を伝えるブース。向こう側には子どもの人身売買を考えるグループ、など、新しい出会いもありました。来年はさらに内容を豊かに練って、参加したいと思っています。ぜひ、来てくださいね!