地球ことば村 ミステリーパーティー
本格ミステリーのキング D.カーの世界にひたってドキドキ・・・
日時:2009年12月5日(土)午後3時から4時30分
会場:テッド・アート・スタジオ(東京・恵比寿)
プログラム:「消えた花嫁」「B13号船室」原作ディクスン・カー
翻訳・脚色:地球ことば村
朗読:演劇集団たつのおとしご会有志
ピアノ:早川修司
音響:井上恵介(ビィズ・サウンズ)
舞台監督:西村牧子
主催:地球ことば村
協力:演劇集団たつのおとしご会
事務局から報告
あいにくの雨の午後でしたが、会場は(消防署から叱られそうなほど)満員の観客。ベテラン早川修司さんの華麗なピアノ演奏「カタリカタリ」で朗読「消えた花嫁」の幕開け。波の音やかもめの声の効果音が、春のナポリ湾を浮かび上がらせ・・・、そこにハネムーンを過ごすカップルが登場し・・・、幸せいっぱいの新妻は、以前失踪した花嫁とうりふたつだった・・・。カーお得意の密室殺人のからくりが次第に明らかに。
思いがけない結末に、観客も大拍手。通常の朗読のスタイルではなく、それぞれの役柄にあわせた帽子をかぶった朗読者の芝居仕立ての演出で、美しいピアノと効果音がカーの世界を盛り上げました。
続く「B13号船室」も航海中の豪華客船という密室の中で起こった失踪劇。消えた夫を探すヒロインと彼女を助ける船医との隠された過去が最後にわかり・・・ロマンティックなエンディングにピアノの「ユー・ビロング・トゥ・ミー」がかぶさって。
おもしろかった、ぜひ、また企画してね、という嬉しい声が多数寄せられました。ことばを「楽しむ」―これもことば村の活動の大きな柱です。朗読や落語などの話芸を楽しむ機会を、来年もお贈りしますね!
文責 事務局