地球ことば村・ことわざ学会共催
第三回「いろはかるたを楽しむかい(会)?」
日時:2016年5月8日(日)13時30分~15時30分
会場:浜離宮恩賜庭園内「芳梅亭」(東京・中央区)
ポスターはこちら(PDF、423KB)
新橋・汐留、高層ビルや高速道路橋脚の間を抜けて10分あまり、緑に包まれた浜離宮恩賜庭園があります。その中のお座敷「芳梅亭」に2歳のお子さんから80歳近い方まで、30数名が集まり、三回目を迎えた「いろはかるたを楽しむかい(会)?」が開かれました。
遊びながら自然に、文字や生活の知恵が学べるいろはかるたは世界に例のないゲームです。今年・第三回はまずことわざ学会の北村孝一先生のお話し。「カルタは今でいうトランプの外来語で、和歌と結びついて百人一首になり、ことわざと結びついて『たとえかるた』になりました。やがてそこから『いろはかるた』が誕生しました」「かるたというとお正月の遊びと思われがちですが、実際には一年を通して遊ばれていたようです。それがわかる童謡を聞きましょう」ということで、葛原しげる作詞・宮城道雄作曲の童謡「いろはかるた」を聞きました。1933年発売の古い音源ですが、「雨の降る日は何して遊ぼう/友達集めてかるたで遊ぼう」という歌詞ははっきりと聞こえました。歌い手は宮城道雄の養女・宮城芳子さんだということです。
お話の後は四組に分かれて全員で取る「散らし」という遊び方で遊びました。大人もだんだん本気になって、何回か取るうちに思わず声があがり和気あいあいの雰囲気に。
お茶とお菓子で一休みの後は、3人一組になって「源平」(団体)戦。自分の前に8枚の札を並べ、味方の札も相手の札も取ります。相手の札を取ったときは、自分の札から一枚相手に付けます。そうして札がなくなったほうが勝ち。大人グループ、子どもグループ、それぞれ熱の入った団体戦になりました。散らしより源平のほうがプロっぽくて面白いですね!との感想も。勝った子どもたちにはおもちゃの賞品が贈られ、本日は終了。会を重ねるごとに、参加者が増え、内容も充実してきました。「初めて参加しましたが、来年もぜひ参加したいです。とても面白かった!」と若いお父さんが話していました。浜離宮の緑の中、楽しい休日を過ごしていただけたようです。次回はどこでどんな内容で開かれるか、楽しみにしましょう!
(事務局)