特集:ワールドカップ
!ドイツ語方言で仲良くなろう!
Fussball-Weltmeisterschaft 2006 in Deutschland
フスバル・ヴェルトマイスタシャフ ト・ツヴァイタウゼント・イム・ドイチュラント
「ワールドカップ2006ドイツ大会」をドイツ語ではこう言います。略して ( ヴェー・エム・ツヴァイタウゼントゼックス ) 。
★ 初戦= Erster Wettkampf ( エァスタ・ヴェットカムプフ )
6月12日= am 12ten Juni ( アム・ツヴェルフテン・ユゥーニ ) in Kaiserslautern ( イン・カイザースラウテルン )。
ここは西南ドイツの田舎町。田舎町とは言ってもこの町は ドイツサッカーにとっ ては名門 1 FC KL ( エァスタ・エフ・ツェ・カーツェー(=カイザースラウテルン )の本拠地、しかもサッカー場は何と名 選手 Fritz Walter ( フリッツ・ヴァルタ 1920-2002 )の名をいただいた Fritz Walter Stadion ( フリッツ・ヴァルタ・シュターディオン )です。
★ 滞在のおすすめは Manheim
しかし町の宿はもう一杯。一番近くて便利な町は Mannheim ( マンハイム ) 市。ここはちょいとした都会。ここの駅から S-Bahn ( エス・バーン =高速電車)に乗ればものの30分でカイザースラウテル ン駅に到着。アウト バーンで走るよりははるかに速い。それにどっちみち駐車場は見つからな い。
★ カイザースラウテルンの発音のコツ
Kaiserslautern は片仮名書きのまま読んだら、絶対に分ってもらえない。 きっとカイとラウに 思いっきり力点を置いてカーィザラゥタというと通じるかも。 Mannheim はもっと大変で、この町名を言うのに日本人はことごとく 泣く。「マー ネム 」 とマに力を込めて怒鳴れば何とかなるかも。
★ ドイツワインを片手に ドイツ語会話を!
Guten Tag. ( 今日は )
グーテン・ターク
Ich haette gerne einen Schluck herben weissen Pfaelzer Wein.
( プファルツの辛口白を一杯いただきたいんですが)
イッヒ・ヘッテ・ゲルン・ネン・シュルック・ヘルベン・ヴァイ セン・プフェ ルツァ・ヴァインス
Ja, danke. Der ist gut, erfrischend. ( やぁ どうも 。これはいける。すかっーとするよ。)
ヤー・ダンケ・デァ・イスト・グート・エァフリッシェント
という具合にやってみてはいかが。(太字は必ず覚えま しょう)
★ 第二戦= Zweiter Wettkampf ( ツヴァイタ・ヴェットカムプフ )
6月18日= am 18ten Juni ( アム・アハツェーンテン・ユゥーニ ) in Nuernberg ( イン・ ニュルンベルク )。
Nuernberg ( ニュルンベルク )。 南東ドイツの古都。カイィザラウタからだと、一度マーネムへ出て、そこから 南へ Stuttgart ( シュトットガルト )乗り継ぎ、 Muenchen ( ミュンヘン )経由か、北へ向かって Frankfurt am Main ( フランクフルト・アム・マイン ) 経由で、3~5時間くらい。クリスマスだとライトアップされた Frauenkirche ( フラウエンキルヒェ =聖母教会)前の Marktplatz (= マルクトプラッツ =市場)で Weihnachtsmarkt ( ヴァイナハツマルクト =歳の市)が楽しめるけれども、それには まだ半年速い。まずはジーコ・ジャパンの応援です。早速、競技場 Franken-Stadion ( フランケン・スタディオーン ) を捜し当てて入り口に並ばなくては。競技場の名にフランケンとあるように、 この辺りは Bayern ( バイエルン、発音はバーィァン がいいかな?)州の北方、 Franken ( フランケン ) 地方。ヨーロッパの南北をつなぐ要路で古くから栄え、物資も芸術も戦争も昔 からここを通ったものです。★ 第2戦の相手はクロアチア
この町にはクロアチア人が昔からたくさん働いています。 かつてユーゴスラビ アという国があった頃から Gastarbeiter ( ガスト・アルバイタ =外人労働者)としてこの町に住みついて、ドイツ人が喜 ばない仕事をよくやっ てくれていました。そしてあのユーゴ紛争。ドイツは当時まだ日本 に比べてはるかに難民にやさしい国でしたから、その戦火を逃れて ドイツにやってきてここに留まったクロアチア人が多い。最初のガ スト・アルバイタの世代から勘定すると、もう4世代目にもなる。 子供たちはクロアチア語(「世界のことば」「ヨーロッパ- クロアチア語」を参照)を忘れて、ドイツ語しか分からない。対戦 相手が日本でなければクロアチアを応援したいとさえ思います。
★ ドイツめしで、こんな会話を
この町の食文化も馬鹿になりません。ドイツめしにも結構 うまいものがありま す。 Altstad ( アルト・シュタット =旧市街)の門をくぐって、おもちゃ博物館と並ぶ古い店 をひやかして、 Alfred Duerer ( アルフレッド・デユーラ )博物館を見て、それからこのまちの Gastronomie ( ガストロノミー =食い道楽)を楽しむとしましょう。
Ist hier der Ratskeller? ( ここ 市酒蔵(市営レストラン)ですか )
イスト・ヒァ・デァ ラーツケラ
Ja ja, bitte gehen Sie nach unten nein, wenn Sie wollen . ( えぇ その通り。よろしけりゃ地下の方へお入りなせい )
ヤーヴォール , ビッテ・ルンテン・ナイン・ヴェン・シィー・ヴォレン )
Was wollen Sie trinken? ( お飲み物はなんにします? )
ヴァス・ヴォレン・シィ・ツ・ゲトゥレンケ?
Ee. 'ne Flasche Franken Wein mit 'nem Nuernberger Wursteller, bitte.
エェ・ネ・フラッシェ・フランケン・ワイン・ミット・ネム・ ニュルンベル ガ・ヴルストテラ・ビッテ
( えーと、フランケンワイン一本とニュンベルグ風ソーセージ盛り 合わせをお願 いします
とまぁ、こんなところでしょうか。フランケンワインは断 らなくてもちゃん と辛口です。ソーセージの方はちょっと塩辛いかもしれませんが。 しかしやはり本場もんです。蛇足ですが、ものを頼むとき、 bitte ( ビッテ ) だけは言い忘れないように。「どうぞ」とか「お願い」と いう意味のちょっと したことばを付け加えるのが、ドイツでの会話の、まぁ 最低の礼儀で す。二本目の蛇足ですが、やっぱ、外国に行くと、しゃんとしなけりゃ。 一人一人が嫌でもニッポンをしょっちゃってるもんですから。
★ 第三戦= Dritter Kampf ( ドリッタ・カムプフ )
6月22日= am 22ten Juni ( アム・ツヴォー・ウント・ツヴァンツィヒステン・ユーニ ) in Dortmund ( イン・ドルトムント=ドルトムント )。
さて第3戦の相手は遂にブラジル。また決勝で当たるかも しれないのですから、 練習試合のつもりでいきましょう。ここドルトムントは中西部ドイツの工業都 市。川崎とか川口とかと言ったところで、キューポラが見えたりして何となく 懐かしい感じのところ。 Westfahlen Stadion ( ヴェストファーレン・シュタディオーン )とあるとおりここは Westfahlen 州。しかしこの辺りの中心 Duesseldorf ( デユッセルドルフ ) 市までは渋滞の間をぬって走って、早くて1時間半。その中間に有名なネアン デルタールの谷があるけれども、覗いてみてもどっちみち彼も家族ももういな い。ドルトムントの町を散策するくらいにしましょう。日本贔屓のブラジル人 に出会えるかも。
Bist Du Japaner? ( あんた日本人? )
ビスト・ドゥー・ヤパーナ?
Jaa, und bist Du Brasilianer? ( うん で君ブラジル人 かい? )
ヤーァ・ウント・ビスト・ドゥー・ブラジリアーナ?
Wieviel Tore schiesst Ihr morgen? ( 明日 何点とるつもりだい? )
ヴィーフィール・トーレ・シースト・イァ・モルゲン
Drei Tore, sicher. ( 堅いとこ3点だな )
ドゥライ・トーレ・ジィッヒャ
Dann, wir vier ( じゃぁ 、 俺たちは4点だ )
ジャァ・ヴィーァ・フィーァ
Jedenfalls begegnen wir uns wieder im Finale. ( いずれにせよ、決勝でも う一回やるさ )
イェーデンファルス・ベゲーグネン・ヴィァ・ウンス・ヴィーダ イム・フィ ナーレ
といきたいですね。
GUTE REISE ! (グーテ・ライゼ=行ってらっしゃい)!
《金子亨》