デザレット文字 英 Deseret alphaabet
1850 年代にデザレット大学 (現在のユタ大学)において,末日聖徒イエス・キリスト教会((モルモン教)の第 2 代大管長ブリガム・ヤング(Brigham Young, 1801~1877)が中心となって作られた文字である。名称の「デザレット」は経典のモルモン書から採られ,ミツバチを意味する。モデルとして 1847 年,Isaac Pitman が開発した英語音声の速記システムを使ったと考えられている。この文字を用いた書籍が4冊出版されたが,広く受け入れられることはなかた。 [1]
文字構成
英語の発音と 1 対 1 に対応するように文字が割り当てられている。ただし /ʌ/ と /ə/ の発音は同じ文字で表記する。大文字と小文字が存在するが、大きさが違うのみで文字の形は同じである。
デサレット文字テキスト
サンプルテキスト
デサレット文字による最初の刊行物 [Internet Archive 出典] |
讃美歌 1868 年刊行。1 行目 "I'll serve the Lord while I am young" [The Church of Jesus Christ of Latter-day Saints / Public Domain / 出典] |
文字入力
文字コード
デサレット文字のユニコードでの収録位置は U+10400..U+1044F である。
注
- ^ Omniglot: Deseret alphabet
関連リンク・参考文献
[最終更新 2022/01/20]