グジャラーティー文字 Gujarātī lipi 英 Gujarati

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グジャラーティー語 新聞 [拡大] |
文字構成
母音字・母音記号
母音は短母音と長母音に分類される。
子音字
子音を表す文字は,本字と結合文字に分類される。そして前者は調音法によってさらに下位区分される。子音字は,そのままでは,常に母音 a を伴っている。そのため子音だけを表したいときはヴィラーマ(後述)という記号を付加する。
閉鎖音・鼻音
その他
子音結合字
子音結合字を入力する方法は,第一子音字,ヴィラーマ(U+0ACD),後続の子音字を順に付け加える。
補助記号
数詞字
テキスト
サンプルテキスト
《訳》シュロヤシの葉に書く二つの方法がある:(1)墨で書く北インドの方法と(2)鋭い針で文字を刻み後でその線に墨またはすすを入れる方法。グジャラートでは最初の方法で書かれたシュロヤシの葉がみられる。 |
テキスト入力
ユニコード
グジャラーティー文字のユニコードでの収録位置は U+0A80..U+0AF0 である。
文字表示テスト
グジャラーティー文字フォントは,通常,Windows OS に実装されている(Arial Unicode MS, Shruti)。その他のフォントは SALRC を参照。
正しい表示 | お使いのコンピュータでは |
![]() | ગુજરાતી |
入力方法
グジャラーティー語用キーボードを設定すると,タスクバーにはグジャラーティー語を表す「GU」が表示される。仮想キーボードおよび入力方法については 多言語環境の設定 を参照。
関連リンク・参考文献
グジャラーティー文字 | グジャラート語
- 中西コレクション(国立民族学博物館)グジャラーティー文字
- Ethnologue: Gujarati
- ScriptSource Gujarati
- 溝上富夫(2001)「グジャラーティー文字」『世界文字辞典』(言語学大辞典,別巻,三省堂)
- 中西印刷株式会社「世界の文字」グジャラート文字
- 内藤雅雄(2001)「グジャラーティー文字」町田和彦編『華麗なるインド系文字』(白水社)
- イランから,グジャラート州南部に移住したゾロアスター(パールシー)教徒も,ペルシア語の影響を受けた語彙を多数含むグジャラート語を使用した。下の例は,1864年に刊行された『マルコによる福音書』I. 1-4 である。
出典:Nida, Eugene A. ed.. (1972) The book of a thousand tongues. (United Bible Societies) - Online Gujarati news: http://www.gujaratsamachar.com/ | http://www.sambhaav.com/
Gujarati lesson
注
- ^ Bright, William.,家本太郎・内田紀彦訳「グジャラーティー文字」,Peter T.Daniels, William Bright [編] ; 矢島文夫 総監訳 (2013)『世界の文字大事典』(朝倉書店)
- ^ ボーディー文字 Boḍī lipi はグジャラーティー文字の変形体で,グジャラート地方の商人たちが,グジャラート語で記帳・通信するときに用いた。名称は「短縮・簡略化された(文字)」の意。字形はグジャラーティー文字に似るが,語頭の母音は2つないし3つのみを表記でき,その他の位置では母音の表記ができない。ボーディー文字は, vāṇīo (商人), sarrāf (銀行家,金貸し)などが好んで使うため,バーニーアーイー文字(Baniāī lipi),サルラーフィー文字(Sarrāfi lipi)ともいわれる。坂田貞二(2001)「ボーディー文字」『世界文字辞典』(言語学大辞典,別巻,三省堂)
[最終更新 2019/01/20]