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【地球ことば村・世界言語博物館】

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世界の文字

ソラング・ソンペング文字 Sorang Sompeng alphabet


ソーラー語は,インド東部からバングラデシュにかけて用いられるムンダ語派に属する言語である。ソーラー語は,従来,バプテスト派の伝道師たちによって考案されたローマ字を基礎とした文字体系やテルグ文字・オリヤ文字体系によって書き記されていた。やがて,独自の文字体系を創り,民族のアイデンティティを維持しようとする運動が起こった。運動の指導者であったソーラー人のマリア・ゴマンゴ(Malia Gomango)の傑出した娘婿マンゲイ・ゴマンゴ(Mangei Gomango)により,ソーラー人にふさわしい文字体系が創案された。オリヤ語・テルグ語・英語に精通しているマンゲイは,丘に引きこもり,そこで 1936 年 6 月 18 日に,ソラング・ソンペング文字(Sorang Sompeng)の 24 字母という啓示を与えられた。この文字体系は広く用いられ,多数の書籍も出版された。 [1]

文字構成

24 個の字体は 4 行 6 列の一覧表にまとめられており,6 つの母音は最終行にある。それぞれの字母にはソーラー人の 24 の神々の名前から採った名前がついている。子音を表す字母の名称は,その子音の音に ʔa (表記は ah)を付して呼ばれる。子音連続は(インド文字体系のように)結合字体の形ではなく,単に子音字母を並べて書かれる。そのためそれを読む場合によって子音に含まれる -a 音の有無を判断しなければならない。

字母表

数字

テキスト入力

ユニコード

ソラング・ソンペング文字は,Windows Vista 以降に搭載されるフォント Nirmala UI の領域(U+110D0..U+110FF)に配置される。

関連リンク

[最終更新 2021/04/10]