カシュトワーリー文字 Kaśṭvārī 英 Kashtwari
カシュトワーリー文字は,インド西北部,カシュミール(Kashmīr)州の東南部に位置するカシュトワール(Kaśṭvār)渓谷で話される,カシュミール語(Kashmīrī)の一方言で,パハーリー(Pahāṛī)方言やラハンダー(Lahandā)諸語の影響を受けたカシュトワーリー(Kaśṭvārī)方言を記すのに用いられる文字。シャーラダー文字から成立し,タークリー文字に至る中間形をなしている。[1]
カシュトワーリー文字表[2]
カシュトワーリー文字見本[3]
注
- ^ 溝上富夫 (2001)「カシュトワーリ文字」河野六郎, 千野栄一, 西田龍雄 編著『言語学大辞典 別巻 (世界文字辞典)』三省堂, p. 222.
- ^ Grierson, G. A. (1918,rpt. 1990) Linguistic Survey of India, Vol. 8: Indo-Aryan Family, North-Wesernn Group, Part 2, p. 344.
- ^ Grierson p. 386.
[最終更新 2021/04/10]