チャメアーリー文字 Cameālī 英 Cameali
チャメアーリー文字文字は,インド西北部ヒマーチャル・プラデーシュ(Himāchal Pradesh)州のチャンバー(Cambā)地方で,この地方で話される西パハーリー(Western Pahāṛī)方言を記すのに使われる文字で,別名,チャミアーリー(Camiālī)文字,チャムビアーリー(Cambiālī)文字とも呼ばれる。シャーラダー文字から成立した。しかし,他のシャーラダー系文字と違って,母音の数も多く,デーヴァナーガリー文字のように,かなり完全な表記ができる整った文字である。
20 世紀初頭には,イギリスの影響で,この文字が正式にチャンバー地方の公式文字として採用されたことがある。聖書もこの方言に翻訳されている。[1]
チャメアーリー文字表[2]
チャメアーリー文字見本[3]
注
- ^ 溝上富夫 (2001)「チャメアーリー文字」河野六郎, 千野栄一, 西田龍雄 編著『言語学大辞典 別巻 (世界文字辞典)』三省堂,p. 605.
- ^ Grierson, G. A. (1916, rpt 1990) Linguistic Survey of Indis. vol. 9: part 4, p. 772.
- ^ Grierson p. 785.
[最終更新 2021/04/10]