ドーグリー Ḍogrī 英 Dogri
インドの西北部,パンジャーブ州の一部山岳地帯とヒマーチャル・プラデージュ州で話されるパンジャーブ語の一方言ドーグリー方言を記すのに使われる文字。1860 年代に,ジャンムー・カシュミール藩王国の支配者であったランビール・シングによってデーヴァナーガリーやグルムキー文字の影響を受けて文字の改良が行なわれ,公式の文字として制定された。これがドーグリー文字(Name Dogra Akkha または New Dogra Script)である。1872 年にはこの文字による最初の書籍(Bhāskarācārya による Līlavatī と題されたサンスクリット語の数学的論文の翻訳)が出版された。[Pandey]
文字構成
母音文字・母音記号
子音文字
サンプルテキスト
Pandey: Figure 10: The Līlavatī in New Dogra |
注
関連リンク
- ドーグリー語
- 溝上富夫(2001)「ドーグリー文字」『世界文字辞典』(言語学大辞典,別巻,三省堂)
[最終更新 2024/01/20]