スンダ文字 英 Sundanese script
スンダ語は,西部ジャワで話され,インドネシアではジャワ語に次いで使用者の多い言語である。14 世紀にヒンドゥー系のパジャジャラン王国が起こったが,ジャワ史に比べ不明の点が多く,文字史についても同様である。最古の碑文は西暦 1030 年のチ・チャティー(Ci-catih)碑文群で,字体は 9 世紀の東部ジャワの後期カウィ文字に近似する。しかし,14 世紀の碑文群の古スンダ文字の字体と行間をしきる水平線が特徴的で,このような書体はジャワではほとんど見られず,スリランカで一般的である。また,pa,ha,la,ka,ta を表す文字は,8 世紀から 10 世紀初頭にかけての初期カウイ文字に類似する。19 世紀になると,スンダ語は,ジャワ文字を用いて書かれることが多かった。 [1]
文字構成
母音字・母音記号
子音字
句読点
数字
テキスト
スンダ語文字文例
世界人権宣言第一条 [Omniglot Sundanese (Basa Sunda)。文例の出力には,フリーフォント Noto Sans Sundanese を使用。] |
テキスト入出力
ユニコード
スンダ文字のユニコードでの収録位置は U+1B80..U+1BBF および U+1CC0..U+1CCF である。追加文字は,Noto Sans Sundanese に収録。
注
- ^ 崎山理 (2001)「スンダ文字」河野六郎, 千野栄一, 西田龍雄 編著『言語学大辞典 別巻 (世界文字辞典)』三省堂, p. 536.
関連リンク・参考文献
- Sundanese script
- ScriptSource Sundanese
[最終更新 2021/09/04]