オセージ文字
合衆国オクラホマ州の保留地に住むオセージ族が,スー語族に属すオセージ語を表記するための文字。オセージ族は,もとはミズーリ州に居住していたが,19 世紀にはカンザス州に住み,1870 年代にオクラホマ州に住みはじめ現在に至っている。最後のネイティブスピーカー、Lucille Roubedeauxは 2005 年に亡くなる。2009 年の時点で,約 15〜20 名の高齢者たちはオーセージの第二言語話者であった、近年,オセージ語を復活し,活性化しようとする運動がおこり,オーディオおよびビデオ学習材料を提供するウェブサイトも開かれている。
文字構成
オセージ・アルファベットは,ラテン文字に基づいて考案された。下記のアルファベットは初期のものである(Official Osage font使用 )。その後,2016 年に,新たに制定された文字体系がユニコードに登録された。
母音字
う
子音字
文字資料
ヨハネの福音書 John 3:16
ユニコード
2016年6月リリースのユニコード9.0の領域U+104B0..U+104FFにオセージ文字が登録された。アルファベットは,オサージ独自の字形と,ラテン文字,ギリシア文字,キリル文字から取り入れた字形からなる。
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関連リンク
- Osage alphabet
- Final proposal to encode the Osage script in the UCS
- Osage Pronunciation and Spelling Guide
- Omniglot: Osage
- Osage News Osage orthography included in Unicode 9.0
注
- 大島 稔(1988)「オセージ語」 『世界言語編(上)』(言語学大辞典,第1巻,三省堂)
[最終更新 2016/11/20]