ノラー文字 英 Norā script
ノラー文字は,インド,アッサム州のシプサガル地域に住む,ノラー族(20 世紀初めの人口約 300 人)が使う文字。アッサムのタイ系言語の1つであるノラー語を表記する。丸みをもったビルマ系文字で,カムティー文字の一種である。ノラー族はもともとビルマの北東部にいたと推測され,ビルマ語からの借用語を多く受け入れている。→ 西田
文字構成
文字構成はカムティー文字とほとんど同じであり,子音文字に母音符号をつける単音文字で,左から右に横書きされ,声調符号は使われない。
テキスト
ノラー文字文例
今こそ、昔から、昔から、先祖の風習を探る時です。 彼らはこのプロセスを確立し、私たちは彼らのやり方でそれを続けてきました。 ずっと前に、祖父のシンファは、心の優しい祖母のホラと一緒に、この習慣を始めました。 私たちはこれについて何年もの間聞いてきました。 これまで、私たちは祖父母を、子供や孫の世代にさえも従うことに失敗していませんでした。 これらの甘い音を混ぜ合わせて伝える時が来ました。 私たちの最愛の孫の問題を抱えたコンは失われ、私たちはそれがどこにあるのかわかりません。 彼は熱があり、非常に冷たく、心が乱れています。 今、あなたの孫はすべての必要な、バナナ、サトウキビとすべての甘い食べ物を持っています。 祖父は私たちの最愛の孫の問題を抱えたコンにこの上質なピンクのサテンのシャツを持って来るように頼むようになります。 [text.html に掲載されている 3-5-1-1.doc (Khamyang.zip を解凍すると得られる)文例の作成には,フリーフォント Phake Ramayana, Phake Script を使用。(morey-fonts.zipに同梱)] |
テキスト入力
上掲ノラー文字フォントの文字コードは U+0020..U+008F である。
Free Font: Phake Ramayana
Free Font: Phake RamayanaScript
注
- ^ 西田龍雄 (2001)「ノラー文字」河野六郎, 千野栄一, 西田龍雄 編著『言語学大辞典 別巻 (世界文字辞典)』三省堂, pp. 718-719.
関連リンク・参考文献
- Khamyang language
- Norā Linguistic Survey of India / compiled and edited by George Abraham Grierson, Culcutta 1903-1928. Vol. 2: Mōn–Khmēr and Siamese-Chinese Families (including Khassi and Tai). p. 179ff., Sample: p.182ff. [Digital South Asia Library "Linguistic Survey of India"]
[最終更新 2021/09/05]