金子亨先生 著書・論文等目録(年代順)
この目録は、『千葉大学ユーラシア言語文化論集ー金子亨先生退官記念号』(1999年3月)に掲載された金子先生ご自身の手による目録に、その後『千葉大学ユーラシア言語文化論集』に掲載された論文をはじめ、金子先生ホームページ「言語・反戦/For Languages ― No War」に掲載された論文等を加えたものです。
1)学術論文・著書
- 「nomen actionis 試論」北海道学芸大学紀要第13巻1号(1962)pp.133-150
- 「新高地ドイツ語における体表現の可能性」北海道学芸大学紀要第14巻2号(1963)pp.33-57
- Über die Aktionsarten des Neuhochdeutschen.『ドイツ文学』32(1964)pp.140-156
- 「Leo Weisgerberにおけるsprachliche Zwischenweltの概念について」岩手大学学芸部年報 24-2(1964)pp.47-73
- Einige Bemerkungen über die Zwischenwelttheorie Leo Weisgerbers.『ドイツ文学』37(1966)pp.100-114
- 「文型論の問題について」『エネルゲイア』1(1969)pp.73-86
- Zum Problem der spezifischen NP. in: Beiträge zur generativen Grammatik. hrsg. von A.Stechow. Vieweg/Braunschweig(1970)pp.93-99
- Zwei Qwellen der NP-Definitheit.『エネルゲイア』2(1970)pp.73-86
- Ist “ähneln” “sind-ähnlich” ähnlich. in: Linguistik 1971. hrsg. von K. Hyldgaard-Jensen. Athenäum/Frankfurt. a. M(1971)pp.118-149
- Zum Problem der Topikalisierung. in: Probleme und Fortschritte der Transformationsgrammatik. hrsg. von D. Wunderlich. Hueber(1971)pp.127-147
- 「具体詩分析モデル」『ドイツ文学』48(1972)pp.78-89
- “kaus” im Deutschen und im Japanischen.『エネルゲイア』4(1972)pp.124-131
- 『生成変形文法入門』(編著)白水社(1972)
- 『ことばの不思議』ポルツィッヒ(共訳)白水社(1973)
- 『ドイツ語史』ポーレンツ(共訳)白水社(1974)
- Some remarks on Kuno’s “The Structure of the Japanese Language” in: Foundations of Language. Vol.13. No.3(1975)pp.421-448
- 「言語研究の展開のために」『言語における思想性と技術性』エネルゲイア研究会編(1975)pp.3-24
- 「言語実用論の展開」『言語における思想性と技術性』エネルゲイア研究会編(1975)pp.158-172
- Kontrastive Analyse des Japanischen und des deutschen Passivs. in: Deutsch-Japanische Kontraste. hrsg. von G. Stickel. FB von IdS 27 Narr (1976) pp.251-334
- Zur Lexikon in der generativen Grammatik (mit J. Ballweg). in: Probleme der Lexikologie und Lexikographie. Sprache der Gegenwart(=JB der IdS) Schwann (1976) pp.50-84
- Fastival. in: Semantische Studien (mit J. Ballweg u.a.). hrsg. von Ballweg-Schramm. FB von IdS 37 (1977) pp.107-112
- Japanisch. in: Studium Linguistik. Scriptor (1977) pp.41-54
- Wozu Satzglieder. in:Beiträge zu Problemen der Satzglieder. hrsg. von G. Helbig. Enzyklopädie Vlg/Leipzig (1978) pp.105-128
- 「言語の対照研究の方法」『エネルゲイア』5(1978)pp.111-127
- 「動詞価理論と対象研究」『エネルゲイア』6(1980)pp.70-73
- On translatability. in: A Festschrift for Native Speaker. ed. by F. Coulmas. Mouton (1981) pp.369-378
- 「日独語対照研究の現状」『言語』10-12(1981)pp.68-73
- 「完了形とアスペクト」『ことだまの万華鏡』藤田五郎古希記念論文集 広池学園出版部(1983)pp.27-45
- Deutsch und Japanisch im Kontraste. Forschungsberichte IdS. hrsg. von T. Kaneko & G. Stickel. Bdn. I, II & IV. IdS Groos/Heidelberg (1984-1986)
- Conceptual Structures.『自然言語処理のための言語学に関する研究』東京理科大学理工学部(石本新編)(1984)pp.57-71
- 「言語消滅への反逆」『言語』Vol.13. No.9(1984)pp.37-43
- 「法・様相などについて」『ドイツ文学』74(1985)pp.1-10
- 「アルザス語の現在」『ドイツ語学研究』Ⅰ. クロノス(1985)pp.198-273
- 「現代ドイツ語のテンスとアスペクト」『学習院大学言語共同研究所紀要』10(1987)pp.8-17
- 「言語の再生」上下『言語』Vol.16. No.9 & 10(1987)
- 「少数者の母語」『西洋史におけるマイノリティ問題の性格と構造に関する研究』科研(62301050)(研究代表者:下村由一)(1989)pp.10-15
- 「それはやはり生きていた」『ウエネウサラ』5(1989)pp.25-33
- Tense-Aspect-Calculus of Modern German. in:Proceedings of the 14th International Congress of Linguists (Berlin 1987). hrsg. von G. Bahner et al. Akademie/Berlin (1990)
- 「『エネルゲイア』20年と日本のドイツ語学」『エネルゲイア』16(1990)pp.1-14
- 「アルザスの言葉」『フランス・国境の地アルザス』蔵持不三也編(1990)評論社
- Agglutination des Japanischen (=Innsbrucker Studien zur Ural-Altaistik Bd.4) hrsg. von P. Anreiter. Uni.Innsbruck (1991)
- 「言語を守る方法」『多元的世界に生きる』千葉大学文学部編 現代企画室(1991)pp.247-290
- 「言語比較のいくつかの原則について」『人文研究』千葉大学文学部編 第20号(1991)pp.65-93
- 「エトノスの世紀の言語学」『言語』Vol.21. No.6(1992)pp.65-72
- 「北方言語の多様性」『言語』Vol.21. No.8(1992)pp.38-47
- 「ユーラシア帝国の解体と民族の問題」『ヨーロッパのアイデンティティ』横山・長尾編 新世社(1993)pp.112-127
- Einige methodische Prinzipien des Sprachvergleichs『中国日本耳鬘文学者大会1990』国際文化出版公司(1994)pp.310-325
- 「言語類型論の方法」『言語』Vol.23. No.9(1994)pp.20-26
- 「国家と方言」『日本語論』Vol.2. No.8(1994)pp.19-25
- 「北東シベリアの先住民の未来」『言語』Vol.23. No.4(1994)pp.72-79
- 『言語の時間表現』ひつじ書房(1995)
- 「21世紀における東アジアの言語と文化の研究」(湖南大学講演)『言語文化論叢』第1号 千葉大学外国語センター(1995)pp.97-103
- Eurasian Linguistics - an introduction - (a textbook for J-PAC 1996-97) private edition (1996)
- Linguistik für Minoritäten. フンボルト財団京都シンポジウム http://www.kcle.or.jp/humboldt (1996)
- On the genesis of genetically isolated languages on the North-East Pacific Rim (Novosibirsk Doklad)『言語文化論叢』第2号 千葉大学外国語センター(1996)pp.25-30
- Typologischer Kontrast des Deutschen und des Japanischen. Deutsch und Japanisch im Kontraste Bd.III. Groos (in Vorb.) (1996)
- 「北東ユーラシア少数民族の言語の未来」『スラブ・ユーラシアの変動 その社会・政治的諸局面』北海道大学スラブ研究センター(1996)pp.398-410
- Zur Beschreibung der linguistischen Zeitrepräsentationen. in: Sprache, Literatur und Kommunikation im kulturellen Wandel. Festschrift für E. Iwasaki anläßlich seines 75. Geburtstag. 同学社(1997)pp.139-154
- 『北方ユーラシア先住諸民族の言語文化の資料データベース作成とその類型論的研究』1994-1997 科研(06301054)(研究代表者:金子亨)報告書(全4分冊)(1997)
- 「言語と民族についての覚書」『民族の共存を求めて』(3)北海道大学スラブ研究センター(1998)pp.16-63
- 「少数民族の生き残り戦略の研究」『スラブ・ユーラシアの変動』科研(07206109)重点研究(111)(1998)pp.249-259
- 「古アジア諸語の用言複合体の類型」『北方ユーラシア先住諸民族の言語文化の資料データベース作成とその類型論的研究』第4分冊(1998)pp.238-257
- 「動詞複合体の構成について」『千葉大学ユーラシア言語文化論集』第1号(1998)pp.1-29 本文
- 「ニヴフ語抱合論争」『千葉大学ユーラシア言語文化論集』第2号(1999)pp.1-50 本文
- 『先住民族言語のために』草風館(1999) 目次
- 「『ソビエト的北方』『タイガとツンドラ』のことなど」『窓』No.111 ナウカ(1999)pp.34-42 本文
- 「ラテン式書記法始末記」『千葉大学ユーラシア言語文化論集』第3号(2000)pp.1-21 本文(HTML/PDF)
- 「Uëda Mannenのこと」『千葉大学ユーラシア言語文化論集』第4号(2001)pp.1-23 本文(HTML/PDF)
- 「Theme, Focus and Negation(提題、焦点、それに否定)」『千葉大学ユーラシア言語文化論集』第5号(2002)pp.33-51 本文(HTML/PDF)
- プフタ著 ロク・金子編『ロシア語ーニヴフ語会話帖 及び ニヴフ語ーロシア語語彙集』「環太平洋の『消滅の危機に瀕した言語』に関する緊急調査研究(文部科学省特定領域研究(A)A2-017(2002) はしがき
- 「Why Incorporation?」『千葉大学ユーラシア言語文化論集』第6号(2003)pp.19-48 本文(HTML/PDF)
- 「Nivkh Time Expressions (1)」『千葉大学ユーラシア言語文化論集』第7号(2004)pp.45-68 本文(HTML/PDF)
- 「Nivkh Time Expressions (2)」『千葉大学ユーラシア言語文化論集』第8号(2005)pp.1-29 本文(HTML/PDF)
- 「Note on CAUSE in Nivkh」『千葉大学ユーラシア言語文化論集』第9号(2006)pp.1-30 本文(HTML/PDF)
- 「動詞の意味に対する形式意味論的アプローチ-「概念意味論」批判-」『ユーラシア諸言語の動詞論(4)』中川裕編 千葉大学大学院人文社会科学研究科(2007)pp.1-26 本文(PDF, 408KB)
- 「Conditioned Animacy Marking in Nivkh」『千葉大学ユーラシア言語文化論集』第10号(2008)pp.29-42 本文
- 「「内的言語形式」論」『ユーラシア諸言語の動詞論(5)』中川裕編 千葉大学大学院人文社会科学研究科(2009)pp.61-87 本文(PDF, 616KB)
- 「ニヴフ語抱合再論」『サハリンの言語世界』津曲敏郎編 北海道大学大学院文学研究科(2009)pp.99-111 本文(HTML/PDF)
- 「Nivkh Incorporation revisited」『千葉大学ユーラシア言語文化論集』第11号(2009)pp.47-67 本文(PDF, 444KB)
- 「ニヴフ語動詞の語形成」『千葉大学ユーラシア言語文化論集』第12号(2010)pp.41-59 本文(PDF, 412KB)
- 「イテリメン語も孤立言語だった」『千葉大学ユーラシア言語文化論集』第13号(2011)pp.1-19 本文
2)辞書項目・報告・書評・雑論等(抄)
(a)辞書項目
- 『西洋人名事典』「ポルツィッヒ」他 数項目 岩波書店(1981)
- 『チョムスキー小事典』人名項目数点 今井邦彦編 大修館(1986)
- 『言語学大辞典』第6巻「新フンボルト学派」他 数項目 三省堂(1996)
- 『言語の事典』「言語の起源」中島平三編 朝倉書房(2005) 本文
- Kontrastive Analyse Deutsch-Japanisch. Handbuch der Sprache und Kommunikation. (HSK) de Gruyter/Berlin (im Druck)
(b)報告
- 「日独対照研究プロジェクトの報告」『人文研究』第10号 千葉大学文学部編(1981)pp.141-144
- 「第一回ユカギール民族大会に出席して」『言語』Vol.21. No12(1992)pp.78-81
- 「先住性についてヤクーチアで考えたこと」『窓』Vol.93 ナウカ(1992-12)pp.18-21
- Possible Revival of Minority Languages in the Far East (Report at the Annual Meeting of SLE Krakow). Bulletin de Societas Linguisticae Europaea (1993)
(c)書評
- ポッペ著『ニコラス・ポッペ回想録』『週刊読書人』第1869号(1991.02.04)
- 中川裕『アイヌ語千歳方言辞典』『週刊金曜日』77号(1995.06.06)
- ノーム・チョムスキー『お節介なアメリカ』(ちくま新書、2007年)「地球ことば村メールマガジン」12号(2007.12) 本文
- 吉本隆明『日本語のゆくえ』(光文社、2008年)「地球ことば村メールマガジン」15号(2008.04) 本文
(d)雑論
- 「酒の味を語ることば(ワインの評価語)」『言語生活』国立国語研究所編集 No.421 筑摩書房(1986)pp.46-49
- 「ユーラシアのグリフォン」『青淵』渋沢青淵記念財団 No.560(1995)pp.28-30 本文
- 「今昔の言語学」『言語』Vol.25. No.5(1996)pp.36-39
- 「中林理絵さんを偲ぶ」『千葉大学ユーラシア言語文化論集』第7号(2004)pp.iv-v 本文
- 「残された夢-リージア・ジェレミャーノヴナ・キーモヴァさん-」『言語』Vol.33. No.1(2004)pp.6-7 本文
- 「遙かなるアルカディア-クラウス・バウムゲルトナとヨーロッパの生成文法研究-」『言語』Vol.33. No.4(2004)pp.84-87 本文
- 「鉄とダイアモンド」『言語』Vol.33. No.11(2004)pp.6-7 本文
- 「敬語と待遇表現」湖南農業大学講演 2005年11月 本文
- 「人工言語と自然言語」『言語』Vol.35. No.11(2006) pp.80-85 本文
- 「ニヴフ-北の隣人」(試稿)2007年 本文 日本語(PDF, 4MB)/英語(PDF, 2.3MB)
- 「徳永康元先生とユーラシア(徳永)文庫」『千葉大学ユーラシア言語文化論集』第12号(2010)pp.5-6 本文
- 「徳永先生の蔵書のこと『古書通信』937号(2007年8月号)pp.8-10」『千葉大学ユーラシア言語文化論集』第12号(2010)pp.7-10 本文
- 「東京外語大・九条の会 講演」(2007年12月1日 高田馬場・文流) 本文
- 「『言語の時間表現』金子 亨著 1995年 ひつじ書房について」『国文学解釈と鑑賞』2008年1月号 特集日本文法の現在「日本語文法とその周辺」-自著を語るなかから- pp.78-82 本文
- 地球ことば村シンポジウム「日本語とその隣人たち」(2008年12月7日)予稿集「はじめに」 本文
- 地球ことば村シンポジウム「多言語社会 日本 I」(2010年3月22日)予稿集「はじめに:ヨーロッパの経験と日本の少数言語政策」 本文
- 「難しい内容語れるアイヌ語 文化・科学担う力量十分」『北海道新聞(釧路)』2011年6月14日夕刊 本文
- 「ことばでこころを壊してはいけない!」 本文
- 「母語と国語と母国語と-ことばの「内向きの民族主義」に抗して-」 本文